ビートルズマニアのジョン太郎です。
ここでは、ザ・ビートルズのメンバー、ポール・マッカートニーの代表曲である「Yesterday」について、その歌詞を和訳・日本語訳していきます。
歌詞の意味についても詳しく解説しているので、ぜひお楽しみください。

記事後半では曲ができた背景や面白い制作秘話も紹介しています!
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
ビートルズ「Yesterday」は誰が作詞・作曲?ボーカルや演者について

Yesterdayは数あるビートルズの曲の中でも特に人気の楽曲です。
作詞・作曲はメンバーのポール・マッカートニーが行っています。
ボーカルもポール・マッカートニーで、彼の優しい歌声が非常に曲のメロディと合っていますよね。
楽器はベースをポールが担当しています。
ギター部分は、ジョン・レノン、そしてストリングスの部分をジョージ・ハリスンが担当したようです。
ビートルズ「Yesterday」の英語歌詞を和訳・日本語訳
それでは、さっそくビートルズ「イエスタデイ」の英語歌詞を和訳・日本語訳していきます。
音楽は下記のYouTubeからお楽しみください。
下記でYesterdayの歌詞を和訳しています。
Yesterday, all my troubles seemed so far away,
昨日までは、悩みなんてどこか遠くに感じていたのに
Now it looks as though they’re here to stay,
今ではもう、ずっと消えそうにない
Oh, I believe in yesterday
ああ、昨日に戻れたらいいのに
Suddenly, I’m not half the man I used to be
突然、かつての自分とは別人のようになってしまった
There’s a shadow hanging over me
僕の心には暗い影が落ちている
Oh, yesterday came suddenly
ああ、昨日はあまりにも突然 遠ざかってしまった
Why she had to go I don’t know, she wouldn’t say
なぜ彼女は去ってしまったのか、僕にはわからない 彼女はなにも言わなかった
I said something wrong, now I long for yesterday
きっと僕が何か間違えたんだ だから今は昨日が恋しい
Yesterday, love was such an easy game to play
昨日までは、愛なんて簡単なものに思えたのに
Now I need a place to hide away
今はただ、隠れる場所がほしい
Oh, I believe in yesterday
ああ、昨日に戻れたらいいのに
Why she had to go I don’t know, she wouldn’t say
なぜ彼女は去ってしまったのか、僕にはわからない 彼女はなにも言わなかったんだ
I said something wrong, now I long for yesterday
きっと僕が何か間違えたんだ だから今は昨日が恋しい
Yesterday, love was such an easy game to play
昨日までは、愛なんて簡単なものに思えたのに
Now I need a place to hide away
今はただ、隠れる場所がほしい
Oh, I believe in yesterday
ああ、昨日に戻れたらいいのに
Mm mm mm mm mm.
(ハミング)
「Yesterday」の歌詞の意味

Yesterdayは一見すると、恋人に逃げられた失恋ソングのように感じてしまいます。
しかし、ポール本人は、2001年に「この曲は母親のことを歌っている」と公言しているんですね。
実はポール・マッカートニーは14歳のころに実の母親を病気で亡くしているんです。
まだ幼いポールにとって、母親の急死はとてもショックだったことでしょう。
母親を失ってしまったポール自身の想いが、このイエスタデイには込められているんですね。
歌詞内にある「I said something wrong(僕は何か間違ったことを言ってしまった)」というフレーズには、ポールの若きころの後悔が見えます。
ポールの母親はアイルランド系の女性で、発音にクセがあり、その発音のクセをポールは当時からかっていたと言います。
しかし、大人になって思い返すと「当時の自分は母親をからかい、恥ずかしい思いをさせてしまった」とひどく後悔したそうです。
母親がいなくなった今では、その謝罪の気持ちを伝えることもできません。

歌詞にある「Now I long for Yesterday(昨日に戻りたい)」というフレーズも、ポールの想いを知ると、より一層重たく感じますね。
「Yesterday」の作曲秘話・豆知識

歌詞の意味を知ったところで、イエスタデイの作曲秘話や豆知識も知っておきましょう!
イエスタデイは夢の中で出てきた曲だった
Yesterdayはその名曲度合に負けず、作曲秘話も面白いんです。
ポール・マッカートニーはある日、寝ているときに、この曲のメロディが浮かんできたと語っています。
夢でYesterdayのメロディが流れてきて、起きたときに「この曲はなんだろう」と思ったそうです。
ビートルズのメンバーであるジョン・レノンや、音楽プロデューサーのジョージ・マーティンに実際にピアノで弾いてみせ「この曲って誰の曲だっけ?」と聞いたそうですが、二人とも「これは誰の曲でもないよ、君の曲だろう」という答えになりました。
そこからポール・マッカートニーのオリジナル曲として、作曲が始まったそうです。

寝ているときに夢でこのメロディが流れてくるって…
さすが不世出の天才ミュージシャンです!
イエスタデイは世界で一番カバーされた楽曲
そしてこの曲は、今や世界で一番カバーされた楽曲としてギネス記録に認定されています。
なんと1986年時点で約1,600ものカバーバージョンが確認されたそうです。
主なカバーミュージシャンには、
- エルヴィス・プレスリー
- フランク・シナトラ
- レイ・チャールズ
- トム・ジョーンズ
など、超一流のミュージシャンが名を連ねています。
初期のタイトル案は「Scrambled Egg」
実は、このYesterday、初期のタイトル案は「Scrambled Egg(スクランブルエッグ)」だったそうです。
メロディが最初に浮かんでいたので、歌詞はあとづけ。
最初は「Scrambled Egg, Oh my baby how I love your legs (スクランブル・エッグ ああ僕のベイビー、キミの素敵な脚に夢中なんだよ)」と、面白い歌詞にする予定でした。
しかし、作詞を続けていくにつれ、Yesterdayで使われているフレーズが出てくるようになり、徐々に今の歌詞になっていたそうです。

タイトルが最初のころのままだったら、ここまでヒットはしていなかったでしょうね…。
今でも世界中に愛されるポール・マッカートニーのイエスタデイ。
制作秘話や歌詞の意味を知ったうえで聞くと、より一層楽しめることでしょう。
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