ビートルズマニアのジョン太郎です。
ビートルズの「Lady Madonna(レディ・マドンナ)」は、1968年にリリースされた楽曲で、力強いピアノリフとジャズの影響を感じるホーンセクションが特徴的な一曲です。
この曲は、働く母親の奮闘をテーマにした歌詞が印象的で、多くの人に親しまれています。
ポール・マッカートニーが作曲を手掛け、ファッツ・ドミノのスタイルを取り入れたサウンドが魅力的です。

本記事では、「Lady Madonna」の歌詞の意味や和訳、さらに楽曲の制作秘話について詳しく解説していきます。
ビートルズ「Lady Madonna」は誰が作詞・作曲?ボーカルや演者について
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「Lady Madonna」は、ビートルズのメンバーであるポール・マッカートニーが中心となって作曲した楽曲です。
クレジットはレノン=マッカートニー名義となっていますが、実際にはポールがほぼ単独で作ったと言われています。
ボーカルもポールが担当しており、彼の力強いシャウト気味の歌声が印象的です。
演奏面では、ポールがピアノを弾きながら歌い、ジョン・レノンとジョージ・ハリスンがギター、リンゴ・スターがドラムを担当しています。
また、ホーンセクションも加えられており、ジャズやブルースの要素が感じられる楽曲になっています。
“Lady Madonna”の英語歌詞を和訳・日本語訳
それでは、さっそくビートルズ「Lady Madonna(レディ・マドンナ)」の英語歌詞を和訳・日本語訳していきます。
音楽は下記のYouTubeからお楽しみください。
下記でLady Madonnaの歌詞を和訳しています。
Lady Madonna, children at your feet,
レディ・マドンナ 子どもたちが足元にじゃれついてる
Wonder how you manage to make ends meet.
どうやって暮らしをやりくりしているのか、不思議だよ
Who finds the money when you pay the rent?
家賃を払うとき、そのお金はどこから出てくるの?
Did you think that money was heaven sent?
天から降ってくるとでも思っていたのかい?
Friday night arrives without a suitcase.
金曜の夜は、荷物も持たずにやってくる
Sunday morning creeping like a nun.
日曜の朝は、修道女のように静かに忍び寄る
Monday’s child has learned to tie his bootlace.
月曜生まれの子は、自分で靴ひもを結べるようになった
See how they run.
ほら、みんな走っていく
Lady Madonna, baby at your breast,
レディ・マドンナ 胸に赤ん坊を抱きながら
Wonder how you manage to feed the rest.
ほかの子たちには、どうやって食べさせているの?
See how they run.
ほら、みんな走っていく
Lady Madonna, lying on the bed,
レディ・マドンナ ベッドに横たわりながら
Listen to the music playing in your head.
頭の中で鳴り響く音楽に耳を澄ます
Tuesday afternoon is never ending,
火曜の午後は終わることがなく
Wednesday morning papers didn’t come,
水曜の朝、新聞は届かず
Thursday night your stockings needed mending,
木曜の夜、伝線したストッキングを繕う
See how they run.
ほら、みんな走っていく
Lady Madonna, children at your feet,
レディ・マドンナ 子どもたちが足元にじゃれついてる
Wonder how you manage to make ends meet.
どうやって暮らしをやりくりしているのか、不思議だよ
「Lady Madonna」の歌詞の意味
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「Lady Madonna」は、働く母親の苦労をテーマにした楽曲です。
タイトルの「Madonna(マドンナ)」は、宗教的な意味合いを持つ聖母マリアを指しますが、ここでは一般の母親を象徴的に表現しています。
歌詞では、一週間の各曜日を順番に挙げながら、子供の世話をしながら働き続ける女性の姿が描かれています。
「子どもたちはどこから来るのか?」「食事をどうやって準備するのか?」といった問いかけが歌われており、家庭と仕事を両立させる母親の奮闘をユーモラスに、しかし温かみを持って表現しています。
「Lady Madonna」の作曲秘話・豆知識
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最後に、Lady Madonnaの作曲秘話・豆知識を紹介します。
ファッツ・ドミノの影響を受けたピアノリフ
「Lady Madonna」の特徴的なピアノリフは、アメリカのロックンロール・ピアニストであるファッツ・ドミノの楽曲にインスパイアされたものです。
ポール・マッカートニーは、ドミノのリズミカルなピアノ演奏が好きで、それを意識してこの曲を作ったと言われています。
実際に、ファッツ・ドミノ自身も後にこの曲をカバーしています。
シングル発売前に「The Inner Light」とのカップリングが決定
「Lady Madonna」は1968年にシングルとしてリリースされましたが、B面にはジョージ・ハリスン作の「The Inner Light」が収録されました。
「The Inner Light」は、ビートルズの楽曲としては珍しく、インド音楽の影響が色濃く出た作品でした。
このシングルは、ビートルズがアップル・レコードを設立してから最初にリリースされた作品でもあります。
ジャズの影響を感じるホーンセクション
この曲には、ビートルズの楽曲としては珍しく、ホーンセクションが取り入れられています。
これは、当時のビートルズがジャズやブルースの要素を積極的に取り入れていたことを示しており、特にポールの音楽的嗜好が反映されています。
ホーンのフレーズは即興的に演奏され、曲全体に生き生きとしたエネルギーを加えています。
レコーディングは短期間で行われた
「Lady Madonna」は、わずか数日のうちにレコーディングが完了しました。
1968年2月3日と6日にアビイ・ロード・スタジオで録音され、非常にスピーディーに仕上げられた楽曲の一つです。
この頃のビートルズは、『ホワイト・アルバム』の制作に向けて多忙な時期にあり、短期間での録音が求められていました。
ミュージックビデオには「Hey Bulldog」の映像が使われた
「Lady Madonna」の公式プロモーションビデオには、実際のレコーディング風景が映っています。
しかし、この映像は「Lady Madonna」ではなく、実際には「Hey Bulldog」のレコーディング中に撮影されたものです。
後にその事実が判明し、後年「Hey Bulldog」のミュージックビデオとしても再利用されました。
「Lady Madonna」は、ポール・マッカートニーの音楽的才能が光る楽曲であり、ジャズやブルースの要素を取り入れたユニークな一曲です。
母親の奮闘を描いた歌詞とエネルギッシュな演奏が特徴で、今でも多くのファンに愛され続けています。