ビートルズマニアのジョン太郎です。
ビートルズの楽曲の中でも特にロマンチックで切ない雰囲気を持つ「Girl(ガール)」。
この曲は1965年のアルバム『Rubber Soul』に収録され、ジョン・レノンが作詞・作曲を手掛けました。
美しいメロディーと深い歌詞が魅力のこの楽曲には、恋愛における憧れと苦悩が繊細に描かれています。

今回は、「Girl」の歌詞の意味や作曲秘話について詳しく解説していきます。
ビートルズ「Girl」は誰が作詞・作曲?ボーカルや演者について
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「Girl」は、1965年にリリースされたビートルズのアルバム『Rubber Soul』に収録された楽曲です。
作詞・作曲はレノン=マッカートニー名義ですが、主にジョン・レノンが手掛けました。
ボーカルもジョン・レノンが務めており、彼の感情豊かな歌声が印象的です。
この曲の録音は1965年11月11日に行われ、ポール・マッカートニーのベース、ジョージ・ハリスンのアコースティックギター、リンゴ・スターのパーカッションが加わっています。
「Girl」はアコースティックなサウンドと美しいメロディーが特徴的で、ビートルズの中でも特に叙情的な楽曲として評価されています。
ビートルズ「Girl」の英語歌詞を和訳・日本語訳
それでは、さっそくビートルズ「Girl(ガール)」の英語歌詞を和訳・日本語訳していきます。
音楽は下記のYouTubeからお楽しみください。
下記でGirlの歌詞を和訳しています。
Is there anybody going to listen to my story,
俺の話を聞いてくれる人はいるかい?
All about the girl who came to stay?
俺のもとに現れた、あの娘の話さ
She’s the kind of girl you want so much it makes you sorry,
求めすぎて苦しくなるような、そんな娘
Still, you don’t regret a single day.
それでも、一日たりとも後悔なんてしないんだ
Ah girl, girl, girl
ああ、ガール、ガール、ガール
When I think of all the times I tried so hard to leave her,
何度も彼女を忘れようとしたけれど
She will turn to me and start to cry.
振り向いて涙を流すんだ
And she promises the earth to me and I believe her,
「何でもする」なんて言うから、俺は信じてしまう
After all this time I don’t know why.
こんなに長い時間が経ったのに、なぜかはわからないけど
Ah girl, girl, girl
ああ、ガール、ガール、ガール
She’s the kind of girl who puts you down
友達の前では俺をバカにして
When friends are there, You feel a fool.
まるで道化みたいな気分にさせる
When you say she’s looking good,
「綺麗だね」って言っても
She acts as if it’s understood. She’s cool, ooh, ooh, ooh.
当然のことのように受け流す、まるで冷たい風のように
Ah girl, girl, girl
ああ、ガール、ガール、ガール
Was told when she was young that pain would lead to pleasure?
彼女は幼い頃、「苦しみの先に喜びがある」って教えられたのか?
Did she understand it when they said
その言葉の意味を、彼女はちゃんと理解していたのか?
That a man must break his back to earn his day of leisure?
「男は骨を折って働かないと、安らぎは得られない」って?
Will she still believe it when he’s dead?
彼が死んだ時、それでも彼女は信じているのだろうか?
Ah girl, girl, girl
ああ、ガール、ガール、ガール
「Girl」の歌詞の意味

「Girl」は、理想と現実の間で揺れ動く男性の恋愛感情を描いた曲です。
歌詞では、主人公が憧れの女性について語りながら、その女性が彼を試すような行動をとることに苦しむ様子が描かれています。
ジョン・レノンは後年、「これは、僕がずっと探していた理想の女性についての歌だった」と語っています。
しかし、歌詞には理想の恋愛だけでなく、女性が男性に与える影響や痛みも表現されており、甘美でありながら切ない雰囲気を持っています。
さらに、「Girl」の歌詞には、ジョン・レノンの哲学的な思考や社会的なメッセージが隠されているとも言われています。
特に「彼女が言うことを信じれば、苦しむことはない」といったフレーズは、盲目的な信仰や従順さに対する皮肉が込められているとも解釈できます。
「Girl」の作曲秘話・豆知識
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最後に、Girlの作曲秘話・豆知識を紹介します。
レノンの理想の女性像
ジョン・レノンは、「Girl」は彼が夢見ていた理想の女性についての歌であると語っています。
しかし、彼がこの曲を書いた当時は、その理想の女性にまだ出会っていませんでした。
後に彼はオノ・ヨーコと出会い、「Girl」で描いた女性像と重なる部分があると感じたと言われています。
ギリシャ音楽の影響
「Girl」の独特なギターのリズムとメロディーは、ギリシャ音楽の影響を受けていると言われています。
ジョージ・ハリスンはこの曲の録音時に、ギリシャの民族楽器「ブズーキ」のような音を出すためにギターを使ったとされています。
「Ahh」のコーラスに隠された秘密
曲中の「Ahh」というコーラス部分は、ビートルズの遊び心が感じられるポイントです。
一部のファンの間では、この「Ahh」の発音が「タバコを吸う音」に似ているため、隠れたメッセージではないかと噂されています。
ジョン・レノンはヘビースモーカーだったため、そうした解釈が生まれたのかもしれません。
「Girl」は、ジョン・レノンの繊細な感情が込められた美しいバラードであり、ビートルズの楽曲の中でも特にロマンチックな作品です。
その奥深い歌詞とメロディーを味わいながら聴くと、より一層楽しめるでしょう。