ビートルズマニアのジョン太郎です。
ビートルズの名曲「Penny Lane(ペニー・レイン)」は、1967年に「Strawberry Fields Forever」との両A面シングルとしてリリースされました。
ポール・マッカートニーが幼少期を過ごしたリバプールの実在の通りを題材にしており、懐かしい街の風景や人々の姿が詩的に描かれています。
明るくポップなメロディと印象的なトランペットのソロが特徴的なこの曲は、ビートルズの音楽的な進化を象徴する作品の一つです。

本記事では、「Penny Lane」の歌詞の意味や和訳、さらに制作秘話について詳しく解説していきます。
ビートルズ「Penny Lane」は誰が作詞・作曲?ボーカルや演者について
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「Penny Lane(ペニー・レイン)」は、ポール・マッカートニーが作詞・作曲した楽曲です。
クレジット上はレノン=マッカートニー名義ですが、実際にはポールが主導して制作しました。
この曲は、1967年に発売されたシングル「Strawberry Fields Forever」との両A面シングルとしてリリースされました。
ジョン・レノンが手掛けた「Strawberry Fields Forever」は幻想的で内省的な楽曲でしたが、「Penny Lane」は対照的に明るく軽快な曲調となっており、二人の対照的な音楽性が際立つ作品となっています。

ジョンの「Strawberry Fields Forever」にポールが対抗して作られた楽曲と言われていますね。
ボーカルはポール・マッカートニーが担当し、楽器編成も独特です。
バロック音楽を彷彿とさせるピアノや華やかなトランペットが印象的で、ポップでありながら芸術的なアプローチが光る楽曲となっています。
ビートルズ「Penny Lane」の英語歌詞を和訳・日本語訳
それでは、さっそくビートルズ「Penny Lane(ペニー・レイン)」の英語歌詞を和訳・日本語訳していきます。
音楽は下記のYouTubeからお楽しみください。
下記でPenny Laneの歌詞を和訳しています。
In Penny Lane there is a barber showing photographs
ペニーレインでは 床屋が写真を見せている
Of ev’ry head he’s had the pleasure to know.
彼がこれまでに手がけた たくさんの髪型の写真を
And all the people that come and go
行き交う人々はみんな
Stop and say hello.
足を止めて 挨拶をする
On the corner is a banker with a motorcar,
角には 車を持っている銀行家がいて
The little children laugh at him behind his back.
子どもたちは 彼の後ろで くすくす笑う
And the banker never wears a mac
その銀行家は 決してレインコートを着ない
In the pouring rain, very strange.
土砂降りの雨の中でも なんとも不思議なことに
Penny Lane is in my ears and in my eyes,
ペニーレインが 僕の耳に 僕の目に広がる
There beneath the blue suburban skies
郊外の青い空の下で
I sit, and meanwhile back
僕は座っている そして ふたたび場面は戻る
In Penny Lane there is a fireman with an hourglass
ペニーレインには 砂時計を持った消防士がいて
And in his pocket is a portrait of the Queen.
ポケットには 女王の肖像画を忍ばせている
He likes to keep his fire engine clean,
彼は 消防車をきれいに保つのが好きで
It’s a clean machine.
ピカピカのマシンなんだ
Penny Lane is in my ears and in my eyes,
ペニーレインが 僕の耳に 僕の目に広がる
A four of fish and finger pies
フィッシュ・アンド・フィンガーパイを頬張る
In summer, meanwhile back
夏の午後 そしてまた
Behind the shelter in the middle of the roundabout
ロータリーの中央にある 小さな小屋の裏では
The pretty nurse is selling poppies from a tray.
美しい看護師が トレイに載せたポピーを売っている
And though she feels as if she’s in a play
彼女は まるで劇の中にいるような気がしているけれど
She is anyway.
実際 その通りなのさ
In Penny Lane, the barber shaves another customer,
ペニーレインでは 床屋が 次の客の髭を剃っている
We see the banker sitting waiting for a trim
銀行家が 床屋の椅子に座り 順番を待っているのが見える
And then the fireman rushes in
そして消防士が 駆け込んでくる
From the pouring rain, very strange.
土砂降りの雨の中から なんとも不思議なことに
Penny Lane is in my ears and in my eyes,
ペニーレインが 僕の耳に 僕の目に広がる
There beneath the blue suburban skies
郊外の青い空の下で
I sit, and meanwhile back
僕は座っている そして ふたたび場面は戻る
Penny Lane is in my ears and in my eyes,
ペニーレインが 僕の耳に 僕の目に広がる
There beneath the blue suburban skies…
郊外の青い空の下…
Penny Lane!
ペニーレイン!
「Penny Lane」の歌詞の意味
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「Penny Lane」は、ポール・マッカートニーが幼少期を過ごしたリバプールの実在する通りをテーマにした楽曲です。
曲の中には、実際にポールが見ていた風景や、街にいた人々の姿が描かれています。
例えば、歌詞に登場する「銀行員」や「消防士」、「理髪店」などのキャラクターは、ポールが子どもの頃に見かけた人々がモデルになっています。
また、「青空の下で雨が降る」といった詩的な表現は、リバプール特有の気候を反映しているとも言われています。
この曲は、単なる街の描写にとどまらず、ポールの幼少期の思い出や、郷愁(ノスタルジア)の感情が込められています。
ビートルズが「サイケデリック・ロック」へと進化していく中で、ポールは現実世界にあるノスタルジックな風景を楽曲として表現しました。
「Penny Lane」の作曲秘話・豆知識

最後に、Penny Laneの作曲秘話・豆知識を紹介します。
実在する「Penny Lane」の通りは観光名所に!
「Penny Lane」はリバプールの実在する通りの名前で、現在ではビートルズファンにとっての聖地となっています。
実際の通りには、ポールやジョンが少年時代に利用していたバス停やカフェが存在し、今でも観光名所として多くの人が訪れています。

当ブログ管理人のぼくも、Penny Laneに観光で行ったことがあります!
まさにビートルズファンの聖地です!
\実際に撮影した写真/

トランペットのソロはバロック音楽からの影響
「Penny Lane」の特徴的なトランペットのソロは、ポールがバロック音楽の影響を受けて加えたものです。
特にバッハのブランデンブルク協奏曲を参考にし、クラシック音楽の要素を取り入れることで、楽曲に華やかさを加えました。
歌詞の中の「マックさん」は実在した?
歌詞に登場する「マックさん(Mac)」は、実際にポールの地元で知られていた人物ではないかと言われています。
地元のリバプールでは、「ペニー・レイン」周辺にいた理髪店の店主がモデルになったのではないかという説があります。
「Penny Lane」は当初『Sgt. Pepper』に収録予定だった
もともと「Penny Lane」と「Strawberry Fields Forever」は、アルバム『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』の収録曲として制作されていました。
しかし、レコード会社の意向で先行シングルとしてリリースされることになり、最終的にアルバムには収録されませんでした。
リリース当初は全英1位を逃した!?
「Penny Lane」は1967年にシングルとしてリリースされましたが、意外にも全英1位を獲得できませんでした。
当時のチャートではエンゲルベルト・フンパーディンクの「Release Me」に阻まれ、ビートルズの連続1位記録が途絶える結果となりました。
しかし、現在ではビートルズの代表曲のひとつとして高く評価されています。
「Penny Lane」は、ポール・マッカートニーが幼少期に見たリバプールの風景をノスタルジックに描いた楽曲です。
明るいメロディとユニークな歌詞、そしてバロック風のトランペットが特徴的なこの曲は、ビートルズの音楽的な進化を感じさせる一曲となっています。
リリース当時は全英1位を逃したものの、今では世界中のファンに愛される名曲となっています。
ぜひ歌詞の意味を味わいながら、この名曲を楽しんでみてください!